Wacom Mobilestudio ProでWindows 10 OSのリカバリ(初期化)を行いたい場合は、下記の方法でリカバリを行うことができます。
〇OSが起動する状態でリカバリを実施する場合
※OSのリカバリを実施する際は、「個人ファイルを保持する」設定で実施する場合も必ず必要なデータのバックアップを取って実施してください。
※必ず電源ケーブルをコンセントに接続して実施してください。
※掲載の画像はWindows 10バージョン1809環境です。バージョンによって表示や記載内容が若干異なる場合がございます。
1.Windowsボタンを押し表示される歯車マークの「設定」(Windowsの設定)を開きます。
2.「更新とセキュリティ」の項目を押します。
3.表示されたウインドウの左側に「回復」の項目があるので押します。
4.「回復」項目の「このPCを初期状態に戻す」の項目を必ずお読みいただいてから「開始する」ボタンを押します。
5.「オプションを選択してください」と表示されますので「個人ファイルを保持する」もしくは「すべて削除する」のいずれかを押します。
※注意:不具合症状発生に伴うリカバリの実施の場合は、個人用ファイルに原因があると不具合症状が改善されない可能性がありますので、「すべて削除する」をご選択いただくことを推奨いたします。
6.上記選択肢毎の表示です。
・「個人ファイルを保持する」を選択
1)「準備しています」の表示の後、「お使いのアプリは削除されます」が表示されますので、表示された内容に問題・支障がなければ「次へ」を押します。
2)「このPCをリセットする準備ができました」と下記の通り表示されますので、内容を必ずお読みいただき問題がなければ「リセット」ボタンを押してリカバリの処理を開始します。
・「すべて削除する」を選択
1)「準備しています」の表示の後、「ファイルの削除のみ行う」と「ファイルを削除してドライブのクリーニングを実行」のいずれかを、記載内容を必ずお読みいただいて選択します。
2)「このPCをリセットする準備ができました」と下記の通り表示されますので、内容を必ずお読みいただき問題がなければ「リセット」ボタンを押してリカバリの処理を開始します。
7.途中TPMの設定(搭載のセキュリティチップの設定)で「yes」もしくは「no」の選択肢が表示されます。「yes」を画面への指のタッチで選択してください。
※注意:画面への指タッチがなかなか反映しない場合がありますので、連続で何回かタッチを行い選択を実行してください。
8.リカバリ処理が終わり、OSが再インストールされるとWindowsのセットアップが開始されます。表示の手順通りにセットアップを進めてください。
〇OSが起動できない状態で回復ドライブを使用してリカバリを行う場合
回復ドライブによる初期化は、OSの回復機能が使用できない場合などにOSの復元や初期化(リカバリ)をする方法です。
まずは、回復ドライブの作成方法を説明します。
・回復ドライブの作成方法
作業前に以下の点にご注意ください。
※回復ドライブの作成には、必ず32GB以上の容量のUSBフラッシュメモリを使用してください。(推奨の16GBでは容量が足りなくなる場合があります。)
※回復ドライブに使用したUSBフラッシュメモリは、回復ドライブ作成時に初期化されるためメモリ内のデータはすべて消去されますのでご注意ください。
※32GB以上の容量のUSBフラッシュメモリを使用した場合も、回復ディスク作成後の空き容量は使用できません。
※MobileStudio ProのUSBポートは、TypeCポート×3ポートを採用しています。起動ディスクの選択画面を表示させる際にUSB接続のキーボードが必要となるため、TypeCコネクタのUSBフラッシュメモリのご利用をお勧めいたします。
※掲載の画像はWindows 10バージョン1809環境です。バージョンによって表示や記載内容が若干異なる場合がございます。
1.正常に起動するMobilestudio ProもしくはWindows 10 PCを準備し、USBフラッシュメモリを差します。
2.Windowsロゴを押してすべてのアプリケーションの中から「Windowsシステムツール」-「コントロールパネル」-「回復」を選択します。
3.高度な回復ツール内の「回復ドライブの作成」を選択します。(「回復メディア再生ツール」のユーザーアカウント制御が表示された場合は「はい」を選択してください)
4.「回復ドライブの作成」が表示されますので、右下の「次へ」を押します。
5.「お待ちください」が表示され、しばらくお待ちいただきます。
6.「USBフラッシュドライブの選択」が表示されますので、回復ドライブを作成するUSBフラッシュメモリが表示され、選択されているのを確認して「次へ」を押します。※ドライブ名は一例です。接続した機器や事前の設定によって異なります。
7.「回復ドライブの作成」が表示されますので、表示された注意事項を必ずお読みいただいて、よければ「作成」を押します。
8.回復ドライブの作成が始まりますので、しばらくお待ちください。「回復ドライブの準備ができました」が表示されましたら回復ドライバが完成しましたので「完了」を押してウィンドウを閉じます。
次に作成した回復ドライブを用いた、工場出荷状態へのリカバリ(OSの初期化)の方法です。
回復ドライブからのリカバリ方法
※OSのリカバリを実施する際は、可能な限りデータのバックアップを取って実施してください。
※必ず電源ケーブルをコンセントに接続して実施してください。
※回復ドライブとUSB接続のキーボードが同時に接続できる環境をご準備ください。例)USB Type-CコネクタのUSBフラッシュメモリとUSBキーボード接続用のWacom Link(ACK-42719)等のUSBType-CからUSB-Aに変換可能な変換アダプタ。
※可能であればMobileStudio Pro内のデータはバックアップをとってから実行ください。OSの初期化を実施するとデータは消失します。
※外付けハードディスク、回復ディスク用以外のUSBフラッシュメモリなどの外付け記憶装置をはじめ、USBやワイヤレスで接続している機器をすべて取り外して作業は行ってください。
※Mobilestudio ProのSDカードスロットポートにSDカードを差さずに作業をしてください。データが消える場合があります。
※掲載の画像はWindows 10バージョン1809環境です。バージョンによって表示や記載内容が若干異なる場合がございます。
〇OSが起動できない状態で回復ドライブを使用してリカバリを行う場合
1.回復ドライブを作成したUSBフラッシュメモリとUSB接続のキーボードを、Mobilestudio Proへ挿入します。
2.キーボードのファンクションキー「F12」をトントントン・・・押し続けながら、Mobilestudio Proの電源をオンにします。
3.下図のBoot Menuが表示されたら成功です。
※表示されない場合は、もう一度お試しいただき、それでも表示されない場合はハードの故障の可能性がありますので、サポートセンターまで修理をご依頼ください。
4.画面に表示されている「EFI USB Device(〇〇〇)」をキーボードの十字キーで選択してからEnterキーを押して回復ドライブからの起動を実施します(指タッチでも選択できます。)
5.Wacomのロゴが表示されたしばらく待ちます。
※ここまでで10分ほど経過しても画面表示が暗いままもしくはWACOMロゴが出たままの場合は製品ハード故障やBIOSの破損の可能性がございます。サポートセンターまで「回復ディスクから初期化が動作しない」とご申告いただき、ご要望に応じて修理等ご申告ください。
6.Wacomロゴはしばらく表示された後、キーボードレイアウトの選択画面が表示されるので、「その他のキーボードレイアウト表示」を数回指でタッチして、「日本語」を選択します。
6.「オプションの選択」が表示されますので「トラブルシューティング」を選択します。
7.続いて「ドライブから回復する」を選択します。
8.続いて「ファイルの削除のみ行う」を選択します。
9.画面に記載されたの内容を必ずお読みいただき、よろしければOSのリカバリが始まりますので「回復」を選択肢しそのまま画面の指示に従います。
10.途中TPMの設定(搭載のセキュリティチップの設定)で「yes」もしくは「no」の選択肢が表示されます。「yes」を画面への指のタッチで選択してください。
※画面への指タッチがなかなか反映しない場合がありますので、連続で何回かタッチを行い選択を実行してください。
11.リカバリ処理が終わり、OSが再インストールされるとWindowsのセットアップが開始されます。表示された手順通りにセットアップを進めてください。